
自然保育 森の幼児園
閉園のご報告と感謝を込めて
日頃より、自然保育 森の幼児園の活動に温かいご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
私たちの園はこれまで、「子ども一人ひとりの育ちを丁寧に見つめること」を何よりも大切に、小規模であることの良さを最大限に生かした保育を続けてまいりました。
2023年にはクラウドファンディングを実施し、園舎の補強工事をはじめ、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりのために、全国の皆さまから温かいご寄附と応援をいただきました。改めて、当時の皆さまの想いに深く感謝いたします。
しかし近年、少子化の進行や保育環境の変化の中で、園児数は年々減少し、来年度以降は子どもたちにとって望ましい集団経験を保障し続けることが難しい状況が見込まれるようになりました。
私たちはこの数年間、「この人数で、子どもたちの豊かな育ちを守り続けられるのか」
という問いと何度も向き合い、週1回からの受け入れ(ときっこさん)や広報活動、経費の削減など、存続のためのあらゆる可能性を模索してまいりました。
また、近年の気候変動や地域での熊の出没など、自然と共にある保育だからこそ、私たちの努力だけではどうにもならない現実にも直面しました。
本来の魅力である「日常的な山歩き」が制限される中で、入園を見送られるご家庭もあり、運営基盤を安定させることは容易ではありませんでした。
税理士や関係各所とも相談を重ね、最後まで「あと1年続けられないか」と探り続けてまいりましたが、この不安定な状況は、子どもたち、保護者の皆さま、そして日々子どもたちの未来を見据えて向き合う保育士にとっても、決して「安心できる環境」とは言えません。
本来であれば、皆さまのご寄附によって整えられたこの園舎を、5年、10年と使い続けていく責任がありました。わずか3年で閉園という決断に至ったことは、私たちの力不足であり、皆さまの想いに十分お応えできなかったこと、心からお詫び申し上げます。
しかし、この決断は、子どもたちの育ち、現場で支え続けてきた保育士の尊厳、そして支援してくださった皆さまへの誠実さを考え抜いた末の、苦渋の選択であったことをご理解いただけますと幸いです。
3月20日、無事に「森の幼児園」の卒園式、および閉園式を執り行うことができました。
一言では言い表せないほどの想いが溢れる、本当に温かい、穏やかな式となりました。
これまで共に歩んできた子どもたち。大切なお子様を信じて預けてくださった保護者の皆さま。そして、この場所を、この保育を、遠くから近くからずっと温かく応援してくださった全ての皆さま。本当に、本当にありがとうございました。
森の中で過ごした日々、子どもたちが見せてくれた輝くような瞬間は、私たちにとっても、この場所に関わった全ての人にとっても、決して消えることのないかけがえのない宝物です。皆さまからいただいたご寄附と想いは、形を変え、ここで芽吹いた小さな感性の種たちの中に、確かに息づいています。
園としての歩みにはひとつの区切りがつきますが、ここでの繋がりや思い出は、これからも私たちの心の中で生き続けます。この場所で育まれたものが、また次の場所で新しい花を咲かせていくことを、私たちはこれからもずっと見守り、信じていきたいと思います。
心からの感謝を込めて。
令和8年3月20日
自然保育 森の幼児園
一般社団法人 紡ぐ手
代表 印南幸恵・小林かおり
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